<和光市広沢エリアマネジメント広報部 ~市民記者インタビュー企画第1弾~> 息子はもうすぐ1歳!初めての育児に奮闘中の育休ママが、マママルシェと市民記者を始めたわけ/土井歩惟さんインタビュー

執筆者 | 22年03月26日 | インタビュー, 和光市広沢エリアマネジメント広報部, 運営情報

こんにちは!市民記者の小玉です。

今回お話を伺った土井歩惟さんは、2021年春に第1子を出産。育児に奮闘する中、わぴあで開催されたマママルシェ※に運営メンバーとして参加されました。加えて、和光市広沢エリアマネジメント広報部の市民記者に応募し、活躍の場を広げています。小さいお子さんがいる中、マママルシェや市民記者に参加しようと思った背景や、育児との両立、今後の理想を伺いました。
※マママルシェ:2021年12月から和光市広沢複合施設「わぴあ」で開催されているイベント。服の交換会やワークショップを実施している。

土井さんが和光市での活動を始めたきっかけとは

ーーーー和光市にはいつから住み始めたんですか?

住み始めたのは2015年末、結婚を機に引っ越して来ました。元々夫の実家が近くにあることと、(夫が)和光市勤務ということもあって。勤務地が都内なので通勤時間が長く、家にいる時間が短いので家事全般は夫がやってくれています。

ーーーー以前から和光市の取り組みに興味を持っていたんですか?

あったんですけどアンテナは高くなかったです。東京に働きに行って帰って、当時はハードワークだったこともあり、まさに「寝に帰るだけ」の生活をしていたので。土日も都内に出ることがほとんどでしたね。お店とかもどこに何があるかも知らないし、市内のことに目を向ける余裕がありませんでした。

ーーーーお忙しい生活をされていた中で、マママルシェの運営、市民記者に興味を持ったのはなぜですか?

理由は2つあって、1つ目は子供が生まれたことです。本当に生活が一変しました。生活範囲が和光市内に狭まったので、和光市のことを色々知った方が楽しそうだと思うようになったんです。
2つ目は大学時代の専攻内容に近かったことです。まちづくり、地域おこしの授業を受けていたし、人にインタビューをして論文を書いたりしていました。マママルシェも市民記者も、地域を盛り上げよう、という取り組みなので興味が湧いたんですよね。

ーーーー興味があることと実際に参加することは話が別だと思いますが、いざやろうと思った理由は何だったんですか?

うーん、「時間があったから」ですかね。子供もいるし、さらにコロナで外に出られない数ヵ月があったので。身近で外に出れるチャンスがあったから、えいやって飛び込んじゃいました。
ただ、1年違っていたらやってなかったかもしれません。働いていたらアンテナも張ってないし、こういった取り組みがあるって知っても、仕事があるのでやっていなかったんじゃないかな。(外に出たい気持ちが)抑圧されていたからできたと思います。


マママルシェは復職に向けたリハビリに

ーーーーいざマママルシェの運営メンバーとして活動されてみていかがでしたか?

とても楽しかったです!私にとって和光市って、住んでるけど知り合いもいないから、なんと言うか、「未知の場所」だったんです。そんな中マルシェに参加したことで、ただの知り合いを超えた深い関わり合いができて、一緒に何かをやる達成感を味わえました。思い入れができたし、嬉しかったです。地域を盛り上げることができたかはわからないんですけど、マルシェ当日に限って言えば盛況だったし良かったなぁと。主体的に動いたことで、たくさんの人に楽しんでもらえました。

ーーーー逆に、これはちょっと大変だったっていうのはありましたか?

久々の大人とのやり取りが…笑 大きい揉め事はなかったものの、意見が割れてどっちか選ばなきゃいけない、じゃあこうしましょう、と提案するような会話とか。ここ1年近くやっていなかったので、どういう言い方をすれば丸く収まるのか考えたし、意識してました。あとは納期に間に合わせないといけない状況とかも、子供と2人だったら起こらないので久々の感覚でしたね。
私にとってこの経験って、社会につながるリハビリになった感じがしているんですよね。いずれ仕事に復帰して直面する課題だと思うので、その助走になりました。大変でしたしストレスもかかったけど、やってよかったです。

子供の生活リズムがある程度でき、周囲の協力があれば、育児との両立もできる

ーーーーマルシェや市民記者の活動と子育ての両立で1番難しかったことは何でしたか?

子供を預けないといけないので、子供の生活リズムを自分に合わせるのが難しかったです。出掛けるときに寝かせてから行きたいと思うと、その前の予定を調整して眠くなるようにするとか。幸い夫が主体的に育児をしてくれるのでできました。ただ生まれてすぐとかだったら無理だったかもしれないです。ある程度リズムができてきたときのマママルシェだったからなんとかなりましたね。タイミングがよかったです。

ーーーー自分の好きなことをする時間を持てなさそうな印象を受けましたが、実際どうでしたか?

自分の時間ですか…私は書いたり読んだりすることが好きで、子供が寝てる時間とかKindleの電子版とか読んでるんですよね。活字中毒みたいな。元々そういう時間に充てていたところが、今後市民記者で書く時間になったからと言って自分の時間が減るとは思わないです。好きなことができるので、むしろ嬉しいなと思っています。

仕事と子育てをしながら、市民活動も続けていく。「私はこれが楽しい」と思えることをしていくことが理想の姿

ーーーー職場復帰後はどうしていきたいですか?

今はまだ想像できないですね、夜と土日を上手く使っていくんだろうなぁと思います。ただ子供も寝なくなってくるだろうし…最初ペースつかむまではなんとかやりくりして、土日の内半日でも、夫にも協力してもらいながら活動したいです。

ーーーー復帰したらやめようとは思わなかったんですか?

考えなかったですね。書くことは好きなことだから、やり続けるためにどうしようかって考えています。市民記者のワークショップが平日なのでそれは参加できないけど、書くのは土日使ってできると思うので。
私にとって「リフレッシュ」になる時間なので、やり続けたいです。

ーーーー今後の活動にも意欲的な土井さんですが、将来的にこんな自分になりたい、という理想はありますか?

仕事や子育てだけに忙殺されたくないですね。仕事で忙殺された経験があるので、人間として彩りのある時間を過ごしたいという気持ちはかなり持っています。子育ても同じで、子供と向き合ってるだけで24時間365日が終わっちゃうのはもったいないなぁと。子供がいて毎日楽しい、だけじゃなくて、私はこれが楽しい、を考えて楽しいことをしていきたいですね。

素敵なお話ありがとうございました!

インタビュアーあとがき
いきいきと今後の理想を語ってくれた土井さん。職場復帰後の生活に不安はあるものの、好きだからこそ続けたい、と前向きに考える姿がとても印象的でした。
初めての育児となると、目の前の子供のことでいっぱいいっぱいで自分に目を向ける余裕がないかもしれません。そんな中でも、少し外を見れば好きなことをするチャンスはあり、チャレンジすることもできると、土井さんから学びました。