【イベントレポート 第3回・第4回わぴあ未来講演会】

執筆者 | 22年12月06日 | お知らせ

こちらは、和光市広沢複合施設わぴあnote記事の転載になります。

和光市広沢複合施設「わぴあ」の広報担当をしております谷田貝(やたがい)と申します!

前回投稿したこちらの記事はご覧いただけましたでしょうか!?

イベントレポート第1回・第2回わぴあ未来講演会

これまでに開催した第1回・第2回未来講演会の内容が詳しく書いておりますので、ぜひご一読ください!

今回も、前回記事に引き続き、わぴあ未来講演会の内容について振返ってみましょう!その前に、改めて、わぴあにて開催される未来講演会がどのようなものかおさらいになります!

「未来講演会」とは

「わぴあ」にて、3か月に1回開催される「未来講演会」とは、未来にむけて努力している人、リーダーシップを発揮している方をお招きして、新たな「モノ」「コト」「人」との出会いのきっかけを提供しています。

開催頻度: 3か月に1回(12、3,6,9月)
開催場所: Wako Activity Room ONEMILE・オンライン(Zoom併用のため、遠方の方でもご自由に参加できます)
参加費:  無料

第3回わぴあ未来講演会「これからの暮らしの潮流とまちづくり」

第3回わぴあ未来講演会(2022年6月25日開催)は、Wako Activity Room ONEMILEにおいて、まちづくりの分野で全国的に有名なYADOKARI株式会社 代表取締役COOのウエスギ セイタ氏をお招きいたしました。

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第3回わぴあ未来講演会 講師 ウエスギセイタ氏

第3回わぴあ未来講演会
日時:  2022年6月25日(土)14時00分~15時00分
場所:  Wako Activity Room ONEMILE・・オンライン(Zoom)
テーマ: これからの暮らしの潮流とまちづくり
講師:  YADOKARI株式会社 代表取締役COO ウエスギ セイタ氏

講演会では、「これからの暮らしの潮流とまちづくり」というテーマのもと質疑応答を含め、約1時間、わぴあ内のWako Activity Room ONEMILEとオンライン(Zoom)併用での開催となりました。

住まい方の選択肢

総務省の「国勢調査」によると、1960年から遡り、世帯人数の変化が著しくなっています。1960年代では1世帯4.14人、2010年では1世帯2.42人、2030年には2人と、1~2人暮らしが全世帯の約60%を占めると言われ、2030年には全国で70%、都心部では80%をも占めるとの示唆が出ております。

そんな中で、3LDKや4LDKといった60平米以上の住宅・マイホームは何年使うのでしょうか。そして、そんな住宅は人口が減りつつある今の時代に合っているのでしょうか。

このような時代の流れの中、日本国内・海外ではある動きになってきております。それは、キャンピングカー市場の拡大、車で移動しながら働く・住まう「VanLife」の拡大。

トヨタ自動車が手がける実証都市「コネクテッド・シティ(静岡県裾野市)」、名称「Woven City(ウーブン・シティ)」も、その一例として挙げられるでしょう。

実証都市「コネクテッド・シティ」を静岡県裾野市に設置することを発表した。「Woven City(ウーブン・シティ)」と名付け、2021年初頭より着工する予定。人々が実際に生活するリアルな環境のもと、自動運転、MaaS、パーソナルモビリティ、ロボット、スマートホーム技術、人工知能(AI)技術などを導入・検証できる実証都市をつくるもの

また、世界各国で動産・タイニーハウスに関連するコンテストやカンファレンスが開催されています。アメリカでは、タイニーハウスカンファレンスが開催され、3日間で約6万人の来場があったり、オランダでは、タイニーハウスコンテストとしてオフグリッドの実用・商品化がされたりと、世界中で、可動産の活用に注目が集まっています。

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第3回わぴあ未来講演会の様子①

可動産(モビリティ)の推進

講師であるYADOKARI株式会社の代表取締役COOのウエスギセイタ氏は、可能産(モビリティ)の推進についてこう述べております。

多拠点と移動、車と家/仕事場の融合、自動運転技術の発展

今後、可動産(モビリティ)は移動式の託児所、市場、マルシェ、ホテル、オフィスなどの分野において活躍が期待でき、2030年には「移動する暮らし到来」として、可動産は単なる建築の代替案ではなく、既存の建物や施設と連動し、まちづくりのグランドデザインが大きく変化する。

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第3回わぴあ未来講演会の様子②

第4回わぴあ未来講演会 アニメと聖地巡礼

第4回わぴあ未来講演会(2022年9月25日開催)は、Wako Activity Room ONEMILEにおいて、エンタメ社会学者としてヒットセラーとなる著書を出版し、業界の最前線で活躍されている Re entertainment代表の中山 淳雄氏をお招きしました。

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第4回わぴあ未来講演会 講師 中山 淳雄氏

第4回わぴあ未来講演会
日時:  2022年9月25日(日)14時00分~15時00分
場所:  Wako Activity Room ONEMILE・オンライン(Zoom)
テーマ: アニメと聖地巡礼について
講師:  Re entertainment代表 中山 淳雄氏

講演会では、アニメが”つなぐ”世界と日本、②北米という”新たな”ブルーオーシャン、③アニメと結びつく地域経済、という3つの観点からアニメがもたらす力・影響力について約1時間お話をいただきました。

アニメが”つなぐ”世界と日本

アニメの年間制作市場の拡大とアニメタイトル数の推移について、年々増加傾向であり1963年の子供向けアニメ時代として、鉄腕アトム、1975年頃は玩具アニメ時代として、機動戦士ガンダム、宇宙戦艦ヤマトなど *マーチャンダイジング展開でシリーズ化となっております。

また、1995年以降は、アニメ委員会時代として大人向けDVD販売が増え、新世紀エヴァンゲリオン、鋼の錬金術師など、そして2010年頃からは、海外動画配信時代として、けいおん!、Re:ゼロから始める異世界生活、鬼滅の刃などがアニメ業界を牽引してきました。

*マーチャンダイジング
「商品化計画」や「商品政策」と訳される。簡単に言うと、「商品をお客様に適切に届けるための戦略」という意味で、主に小売業界で使われている。

子供向け→玩具アニメ→委員会/大人向け→海外配信と15年単位のトレンドが推移し、海外配信によってアニメ市場は、過去ピークの2006年を超える3,000億市場になりました。

また、ドラマ・映画・アニメなどの舞台や著名人と縁のある場所、ファンにとって思い入れのある場所(=聖地)を巡ることが人気となっております。

これまでは、あまり聖地巡礼という言葉が知られていませんでしたが、ファンによる聖地に関する情報発信や共有、聖地とされた場所の自治体が地域振興に活用するようになったことで、聖地巡礼という言葉が次第に定着してきました。

日本は、世界一のインバウンド大国のポテンシャルをもち、”聖地巡礼”は国内ではなく世界的な現象ともなってきております。訪日外国人・出国日本人数は拡大傾向にあり、インバウンド需要は2010年から2019年で目覚ましい成長を遂げ(860万人から3,200万人)、2020年から2022年は、新型コロナウイルスによって小休止となりましたが、依然として日本の魅力は強いと、講師の中山氏は言います。

また、外国人旅行受入数の推移として、2010年は860万人と第30位であったものの、2019年では、”世界最速成長”し、3,188万人と第12位まで躍り出ました。

観光の理由として、日本食を食べること、自然・景勝地の観光、温泉入浴など多数ありますが、「日本のポップカルチャーを楽しむ」という目的で来日した外国人旅行客が約50万人もいたことが分かります。

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第4回わぴあ未来講演会の様子①

アニメと結びつく地域経済

ケーススタディとして、京都市で開催された京まふ(京都国際マンガ・アニメフェア)を取り上げています。

京まふとは、西日本では数少ない大規模マンガ・アニメイベント”京都国際マンガ・アニメフェア”であり、出版社やテレビ局、映像メーカーなどが出展し、最新作のPRやグッズ販売、ステージイベントなどが開催されます。また、2011年東日本大震災で大きなダメージを負った京都市は、”アニメによる地域経済復興”で京まふを設立しました。毎年20万人を超える来場者があり、その中でも外国人比率は年々増加し、2019年には、外国人が約25%超を占めています。

上記の京まふをはじめ、京都市では10年かけて「京都事業者」に”ライセンシービジネス”を導入し、企業誘致も含めて京都市そのものへの活性化に影響を及ぼし始めている、と中山氏は述べ、ケーススタディとして取り上げた京まふの成功要因を以下3点にあると言います。

①京都市役所の人材&協業(アニメイベント運営)、②京都市固有の文化(アニメイベント運営)、③関西経済圏における立地の優位性(誘致)を挙げ、京都市は、10年間アニメ・ゲームを絡めた観光客誘致・居住者誘致・産業誘致を行い、アニメ・マンガ・ゲームに掛ける情熱が10年で京都産業との結びつきを創出したと、中山氏は述べています。

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第4回わぴあ未来講演会の様子②

これまで、「わぴあ」にて開催された「未来講演会」の一部をお届けしましたが、いかがでしたでしょうか。

普段では、なかなか聞くことのできない貴重なお話を「わぴあ」で聞くことができます。ぜひ、わぴあにて開催される未来講演会に参加して、新たな知見や知識に触れてみませんか?わぴあ未来講演会では、皆さまに「モノ」「コト」「人」との出会いのきっかけを提供いたします。

ぜひ、12月もわぴあ未来講演会を開催いたしますので、参加してみてはいかがでしょうか。

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第5回わぴあ未来講演会 講師 武内 博文氏

第5回わぴあ未来講演会
日時:  2022年12月10日(土)11時00分~12時00分
場所:  Wako Activity Room ONEMILE・オンライン(Zoom)
テーマ: 新しいお薬ができるまで
講師:  ラクオリア創薬株式会社 代表取締役 武内 博文氏

参加をご希望の方は、こちらの登録フォームもしくは、QRコードより事前申し込みをお願いいたします。

申込QRコード

皆さま、お読みいただきありがとうございました!これからも「わぴあ」をどうぞよろしくお願いいたします!!