ティップネス 藤原 孝行さん、丸石 圭悟さん、大野 俊也さん、長谷川 光さん

執筆者 | 21年06月24日 | インタビュー

広沢複合施設整備・運営事業
民間事業者(6)構成員
株式会社ティップネス 藤原 孝行さん、丸石 圭悟さん、大野 俊也さん、長谷川 光さん

藤原③

藤原さん

3名現場

左側から丸石さん、大野さん、長谷川さん

—— 会社の紹介と自己紹介をお願いします。

(藤原さん)
 株式会社ティップネス健康ソリューション事業部長の藤原孝行と申します。本案件の準備期間中の統括マネージャー業務を担当しております。
 弊社は関東・関西・東海地区を中心に総合フィットネスクラブを59店舗、24時間ジムを110店舗を運営する日本テレビグループの企業です。受託施設・指定管理施設としては14店舗を管理運営しており、指定管理者・PFI事業などのプロポーザルの企画提案なども行っております(※2021年6月1日現在)。

(長谷川さん)
 株式会社ティップネス健康ソリューション事業部課長の長谷川光と申します。現在は東京都、渋谷区、大阪市、静岡県藤枝市、大阪府泉大津市の指定管理及び受託事業を統括しております。本年12月に開業する本事業において、和光市及び周辺地域のご利用者の方々に通い続けていただける、また、来たいと思っていただける施設運営を目指してまいります。現場共々宜しくお願い申し上げます。

(大野さん)
 6月1日に着任しました株式会社ティップネスの大野俊也と申します。スポーツクラブに所属して17年、そのうち指定管理や今回の和光市様のようなPFI事業に従事した期間は15年と、行政の方々と一緒に地域に寄り添う仕事を長くしております。直近では、静岡県藤枝市の子育て支援拠点「れんげじスマイルホール」を立ち上げ5年で50万人を超える方々に笑顔になっていただけました。

(丸石さん)
 株式会社ティップネスの丸石圭悟と申します。児童や成人を対象にスイミング指導歴は今年で26年を迎えます。お気軽に「まるコーチ」と呼んでくださいませ。

—— なぜ和光市広沢PFIに応募しようと考えたのでしょうか?

(藤原さん)
 弊社は自ら投資を行い、設計・建設を行い、運営・維持管理を行う民間フィットネスクラブを主事業としております。
 同じく本事業は、新たな施設を民間のノウハウを活用し建設する事業であると共に、開業後は維持メンテナンスも含めた運営を実施する事業でもあります。
 このことから民間事業者として蓄積しているノウハウを一元で提案出来るものとして応募しました。
 また、本事業は民間発想での提案の余地が大きく、ご利用者視点で運営するという視点での提案が可能であったため、弊社の方向性と一致するというのも大きいと感じました。

—— 和光市広沢PFIにおける役割を教えてください。

(藤原さん)
 弊社の役割は新設される総合児童センター・市民プールの維持管理及び運営業務を担当します。
 総合児童センターとしては、他の自治体ですが静岡県藤枝市において「子育て支援施設」として年間13万人が利用するキッズパーク(室内でお子様が自由に遊べる場所)の指定管理者でもあり、そこで培ったノウハウを生かし児童向けに、健全な遊びを与え、健康を増進し、情操をゆたかにする事業の役割を担います。
 また、プールについてはこれまでのフィットネスクラブ運営の経験を活かし、安全・快適にご利用できる施設提供の役割を担います。

—— 和光市広沢PFIにおいて、具体的にどのような業務を行うのでしょうか?

(藤原さん)
 総合児童センターと市民プールを分けて考えるのではなく、一体的な施設として捉え、全てのライフステージで、楽しみながら「あそび」「学び」「過ごし」、市民や地域がつながる機会を設けることを考えております。
 施設別では総合児童センターにて、和光市のネウボラ事業とも連携し、保護者の子育て不安や悩みの相談を受ける場とするなど、安心して子育てができるように支援していきます。また、児童向けには運動あそびが出来る遊具・空間を設け、子どもの主体的な活動を促しながら、自ら考え行動する子どもの育成に貢献します。
 また、市民プールでは一般の市民向けに安全で快適な施設提供に努めながら、水泳教室等を開催することで市民の健康づくりの一助となります。

(大野さん)
 本事業では大きく2つの役割があり、まず1つ目は総合児童センター及び市民プールの館長として管理運営を担当します。
 児童センターには魅力的な施設アイテムが多数あるのですが、特に関東最大級の「室内大型ネット遊具」は、1階から2階まで行き来ができ、子どもたちは夢中に遊んでくれると思います。
 更にAR(拡張現実)技術を使い仮想空間で遊べる「HADO」を導入し、中高生でも足を運んでもらいやすくします。HADOは公共施設での導入は日本初で是非体験していただきたいアイテムです。このように0歳(とその保護者様)から18歳までの方皆様に楽しんでいただける憩いの場を、皆様と共に作っていければと考えております。
 また、もう1つの役割は広沢地区のエリアマネジメントのファシリテーターです。カタカナが並ぶと難しく感じますが、市民の皆様や関係団体様などこの地区に関係する方がそれぞれ意見し、主体的な活動が出来るよう、サポートと支援を行って参ります。

大型遊具
画像3

(丸石さん)
 市民プール統括責任者と自主事業でのスイミングスクールの運営責任者と
して業務に携わります。
 和光市で初となる市民プールは、広々とした施設内に25m×7コースの大プールと幼児用の小プールが備わっていますので、ご利用者の皆様には常に快適で安心安全な市民プールのご利用ができるよう、しっかりとした施設運営体制を築いてまいります。

藤原②

—— その業務のポイント、乗り越えるべきポイントについて教えてください。また御社の強みはどのように活かされるのでしょうか?

(藤原さん)
 本事業は、和光市や弊社や関連事業者に加え、市民や地域の団体・企業など、非常に多くの方々と共に、長期にわたって和光らしさを継続・発展させていく必要があります。このことは従来の運営仕様書を踏襲し一方的なサービスを提供する事では実現できません。このため、様々な方々のアイディアや個性、活気が発揮できるよう、円滑なコミュニケーションを行うことや、コミュニケーションの場を設ける等のことが重要となります。
 弊社はサービス産業を担う従事者として、原則ご利用者の意見に耳を傾け、スピード感を持って対応してまいりました。5年後、10年後、20年後のニーズは今からは分かりませんが、その都度耳を傾け運営に反映することで、結果、和光市らしさというものが構築できればと考えております。

—— 和光市広沢PFIにおいて、具体的に、業務を通じて、どのような施設を目指すのでしょうか?

(藤原さん)
 先の質問の回答と重なりますが、この事業は市や私たち民間事業者のものではなく、市民の方、地域の方とともに継続的に発展させたいという思いがあります。
 弊社の役割である総合児童センター・市民プールの維持管理・運営業務を通して、多くの方が集い、語らいができる場を提供することにより、市民・地域の方同士のコミュニケーションを促進させ常ににぎわいのある場所を目指していきたいと思います。

—— 市民の方へのメッセージをお願いします。
  
(藤原さん)
 本施設だけでなく、エリアの中の温浴施設や広場を活用し市民の方・地域の方の活動拠点として、多くの市民に親しまれる施設・空間を提供できるよう準備しております。
 また、開業後は是非市民の皆様にたくさん利用していただき、また自らが主人公となって市のにぎわいづくりを一緒につくりあげていければと思いますので、楽しみにしていただければと思います。

(大野さん)
 市民の皆様がOPENをとても楽しみにしていることを、実際に現場を訪れた時に感じました。その期待に応えられるようしっかりと準備をして参ります。素敵な施設となるよう皆様と共に歩みを進めていきたいと思います。

(丸石さん)
 総合児童センター・市民プールの維持管理・運営業務を通して、多くの方が集い、語らいができる場を提供することにより、市民・地域の方同士のコミュニケーションを促進させ常ににぎわいのある場所を目指していきたいと思います。
 スイミングスクール事業においては生涯スポーツであるスイミングを通してお子様方の健康な心身育成と快適な生活文化の提案と提供ができるよう努めて参ります。

3名デスク

(コンテンツ制作:一般社団法人和光市広沢エリアマネジメント 代表理事 小松 裕介)